金剛寺

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(第47話) 万物の霊長ばんぶつのれいちょう

誰から教えられたのか、誰が言われたのか分かりませんが、昔から人間は『万物の霊長』と言われております。しかしながら、お金の為ならなりふりをかまわない一流企業や経営者・公務員等のモラルの欠如、親が子を殺害し子が親を殺めたりする事件等が、連日のようにマスコミ等で騒がせる今日本当に、人類は万物の霊長だと言えるのでしょうか?

人間が他の生物の頂点に君臨しているとの錯覚や奢り自惚れが、万物の霊長と思わせてはいないだろうか。ある意味では、他の多くの生物を犠牲にし、迷惑をかけて生きて生きているのが、人間だと言う認識と謙虚さを忘れた証しではないでしょうか。

私たちがもし『万物の霊長』とし、その存在価値を認めるならば、なによりも『考える葦』となる事であり、『信仰』をもつ事である。とりわけ釈尊(お釈迦様)の説かれた『仏教』に近付かれる事で有ると思うのだが、如何お考えになりますか。