(第24話) 人を先にし自分を後にす
仏教では『仏法僧』の三宝と言います。
あの聖徳太子が17条の憲法を制定されて、その第1条に篤く三宝を敬え、三宝とは「仏法僧」なりといわれております。
仏宝とは「めざめたもの・さとれるもの」との意味で、釈尊をさすと同時に各宗の信仰対象である『仏』を指します。真言宗では大日如来、浄土真は宗阿弥陀仏です。
法宝とは「仏の教えを指し、釈尊によって説かれた教え」をさし、具体的には『教典』です。
僧宝とは「釈尊の説かれた教えを学び、仏道を修業する集まり」を指します。
これら三宝がそろって仏教がなりたつのです。この僧宝の中に仏道を学ぶために大切な約束事が有り、其の中の一つに『人を先にし自分を後にす』とあります。
どうしても、自分中心に考えがちですが、『おめでとう・よかったね』と他人の幸福を余裕をもって声をかける『ゆとり』と『誠実』さが大切です。