故マイケル・ジャクソンさんそっくりのタレント「マイケル・ジャクトン」さんが、インバウンド(訪日客)の増加に伴う観光公害を解決しようと、交流サイト(SNS)を通じてマナーアップや空いているスポットに客を誘導する取り組みを始めた。ジャクトンさんは大阪で活動し、動画投稿アプリで活躍するインフルエンサー。人気を生かして呼びかけている。
「マイケル・ジャクソン?」5月、大阪市の繁華街・道頓堀を歩くジャクトンさんは訪日客から次々に声をかけられた。後ろに滑るように歩くムーンウオークを披露し、訪日客の集団に「あっちの方が空いているよ」と声をかけ、記念撮影に応じる。
ジャクトンさんが活動する大阪は、空港があり海外からアクセスしやすく、京都や奈良などの観光地への移動も容易なため、訪日客が集まる。
ジャクトンさんは「外国人の知らないスポットや文化がたくさんある。そんな場所の魅力を紹介することで観光客が集中しないようにして、満足度の向上にもつなげたい」と意気込んでいる。
訪日客と交流しながらマナーアップを啓発するマイケル・ジャクトンさん(右端)=5月、大阪・道頓堀