沖縄本島中部の米軍基地内で、県内の成人女性に性的暴行をしたとして、沖縄県警が不同意性交と傷害の疑いで在沖縄米海兵隊員の20代男性を書類送検していたことが23日、分かった。捜査関係者が明らかにした。書類送検は7日付で、起訴を求める意見を付けたもようだ。県警は同日中に県に通報した。
沖縄では昨年6月以降、米兵による性暴力事件が相次ぎ発覚。3事件で計3人が起訴された。米軍の再発防止策が実効性を欠いている実態が改めて浮き彫りとなり、県民の強い反発は必至だ。
玉城デニー知事は「大変遺憾だ。米軍に対し再発防止のため、実効性のある対策を強く求めていく」とのコメントを出した。
捜査関係者によると、事件は今年3月に発生。女性は基地従業員で、トイレで襲われた。米兵は助けに入った別の女性に暴行し、けがを負わせたという。
県警が米側と協力し、基地内に立ち入り捜査。日米地位協定に基づき米兵の身柄は米側の管理下にあり、県警は任意で事情聴取した。
沖縄県警察本部