民放連が次期会長に早河洋テレビ朝日会長(81)を選出する方向で最終調整していることが23日、関係者への取材で分かった。元タレント中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの問題で遠藤龍之介前会長が引責辞任し、後任を検討していた。25日の会長推薦委員会で早河氏を推薦し、5月22日の理事会で正式決定する見通し。
総務省がフジだけでなく民放連にも人権尊重やコンプライアンス(法令順守)の徹底を求めるなど、民放にとって非常事態になっていることから、経験豊富で政財界への人脈も広い早河氏に白羽の矢が立った。民放の信頼回復に向け、難しいかじ取りを迫られる。
早河氏は山梨県出身で、中央大卒。1967年に日本教育テレビ(現テレ朝)に入社した。記者、報道番組「ニュースステーション」のプロデューサー、編成局長などを経て2009年から社長、14年から会長を務める。
民放連会長は在京キー局が持ち回りで担当するのが慣例で、今回はテレ朝の順番だった。
早河洋テレビ朝日会長