日本政府は13日、韓国の李在明大統領夫妻が今月23~24日の日程で来日すると発表した。6月に李氏が大統領に就任してから初めての来日。23日に石破茂首相との会談に臨み、日韓関係の安定的発展に向けた協力を確認する。両氏は首脳が相互往来する「シャトル外交」の推進で一致しており、その第1弾となる。夕食会も開催する。
今年は国交正常化60周年の節目に当たる。会談では、両国がパートナーとして協力すべき重要な隣国だとの認識を確認し、日韓間の緊密な意思疎通を申し合わせる方向だ。核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応や日韓、日米韓の安全保障協力も主要議題になる。ロシアと北朝鮮の軍事協力進展に深刻な懸念を共有する見通しだ。
小泉進次郎農相が11日に韓国外相との会談で求めた日本産水産物の輸入規制の撤廃を巡り、首脳会談で前進を図れるかどうかが注目される。李氏が戦後80年を踏まえ、歴史問題を取り上げるかどうかも焦点だ。
韓国大統領府も李氏の訪日を発表し「両首脳の信頼関係が深まることを期待する」と表明した。
石破茂首相、韓国の李在明大統領