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年金改革法案、提出判断を先送り 高額療養費制度、予算再修正へ

更新日時:2025年3月11日(火) PM 07:47

 自民党の坂本哲志国対委員長は11日、立憲民主党の笠浩史国対委員長と国会内で会談し、自民内で提出先送り論が出ている年金制度改革法案について、党内の意見調整が必要として期限の14日までの国会提出は困難だと伝えた。高額療養費制度の自己負担上限額引き上げを全面凍結する政府方針を踏まえ、2025年度予算案を参院で再修正する考えも説明した。

 笠氏は、高額療養費制度を巡る異例の3度の方針転換を受け、石破茂首相が出席する衆院予算委員会集中審議を13日に開くよう求めた。坂本氏は、参院で予算案が審議中であることを理由に難色を示したものの、与党内には開催容認論があり、野党と調整を続ける。

 年金法案には保険料の負担増を伴う内容が含まれており、自民の参院議員を中心に夏の参院選への悪影響を懸念する声がある。坂本氏は会談で「まだ党内手続きをしていない」と述べた。笠氏は政府、与党の方針が決まるまで衆院厚生労働委員会の開催に向けた日程協議に応じないとした。

 会談に臨む自民党の坂本国対委員長(左)と立憲民主党の笠国対委員長=11日午後、国会

 

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