石破茂首相(自民党総裁)は9日、長崎市で記者会見し、日米関税交渉に触れ「毎日果たさなければならない政策課題があるので、全力で対応していきたい」と述べ、改めて続投に意欲を示した。一方、自民は8日の両院議員総会で、総裁選前倒しの是非を党内で意思確認する異例の手続きに着手すると決定。前倒しが決まれば首相への事実上の退陣宣告となるため、首相が窮地に追い込まれるのは必至だ。
両院総会では参院選大敗を受け、総裁選前倒しの要求が相次いだ。首相は9日の会見で自身の責任に関し「いろいろな意見が出た。党で進んでいる参院選総括も踏まえ、適切に考えたい」と言及。党役員人事の必要性を問われ「現在考えていない」と語った。
8日、両院議員総会を終えた自民党総裁の石破首相=東京・永田町の党本部