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ローマ教皇葬儀、40万人が別れ 首脳参列、サンピエトロ広場で

更新日時:2025年4月26日(土) PM 10:10

 【ローマ共同】世界で約14億人に上るカトリック教徒を率いて平和外交に尽力し、21日に88歳で死去したローマ教皇フランシスコの葬儀が26日、バチカンのサンピエトロ広場で営まれた。トランプ米大統領やウクライナのゼレンスキー大統領ら各国首脳を含む約160の外交団が参列。イタリア内務省によると、広場周辺と埋葬先の大聖堂までの沿道に計40万人以上が集まり、在位12年の間、弱者に寄り添った「庶民派の教皇」に最後の別れを告げた。

 教皇は貧困層や難民らの支援に尽力。被爆地の広島や長崎を訪れ、核兵器廃絶を訴えた。トランプ政権が進める不法移民の強制送還にも批判の矛先を向けたほか、ロシアによるウクライナ侵攻では停戦を呼びかけた。

 慣例に従わず、ローマの大聖堂を永眠の地とした。次の教皇を選ぶ選挙(コンクラーベ)は5月上旬にも行われる。

 ひつぎに納められた教皇の遺体は、23日から広場に面する総本山サンピエトロ大聖堂に安置され、25日までの3日間で約25万人が弔問に訪れた。同日夜、ひつぎを閉じる儀式が行われた。

 26日、バチカンのサンピエトロ広場で営まれた葬儀で運ばれるローマ教皇フランシスコのひつぎ(ロイター=共同)

 

 26日、バチカンのサンピエトロ広場で営まれた葬儀で、運ばれるローマ教皇フランシスコのひつぎ(ロイター=共同)

 

 ローマ教皇フランシスコの葬儀のためバチカンのサンピエトロ広場に集まった信者ら=26日(AP=共同)