【ローマ、キーウ共同】トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は26日、ローマ教皇フランシスコの葬儀前にバチカンで会談した。ロシアとウクライナの和平問題が焦点で、米ホワイトハウスは「非常に生産的」だったと発表した。葬儀に合わせた弔問外交の場で、通訳を入れず真剣な表情で向き合う両首脳の写真が公開された。
2人の対面会談は、口論の末に決裂した2月末のワシントンでの会談以来初めて。ゼレンスキー氏は交流サイト(SNS)で「一対一で多くのことを議論できた」と評価。和平を共に実現できれば「歴史的な会談になり得る」と強調した。
両首脳はフランスのマクロン大統領、スターマー英首相を交えて4人でも言葉を交わした。和平を巡る米ウクライナの立場の違いがどこまで縮まったかは不明だ。
ロシアのペスコフ大統領報道官は26日、プーチン大統領が25日のウィットコフ米中東担当特使との会談で、ロシアはウクライナと前提条件なしで交渉を再開する用意があると述べたと明らかにした。タス通信が報じた。
26日、バチカンで会談する、トランプ米大統領(左)とウクライナのゼレンスキー大統領(ウクライナ大統領府提供・AP=共同)
ローマ教皇フランシスコの葬儀に参列したトランプ米大統領(中央下)ら=26日、バチカン(ロイター=共同)
ローマ教皇フランシスコの葬儀に参列するウクライナのゼレンスキー大統領(左)=26日、バチカン(ロイター=共同)