61・家の内外の“音”に悩む 掲載日2005/9/10
生活音が筒抜けになる吹き抜け
 新築のわが家で住み始めて以来、内外の“音”に悩まされている。
  内の音は、リビングに設けた吹き抜けが原因。同居する母が毎日午前4時半ごろから起き始め、和室やトイレの引き戸を「ドンッ、ドンッ!」という大きな音で開閉。さらにキッチンへ移動し、冷蔵庫や収納の扉を「バタン、バタン!」と開け閉めする。その音が吹き抜けを通して2階寝室に響き、私と妻は早朝から起こされてしまうのだ。
  母は軽い認知症(痴呆症)もあって、注意しても翌日には忘れてしまう。この繰り返しで、寝不足の日々を送っている。
  吹き抜けは、開放的な空間にして温度差の小さい家にしようと私が要望。「光熱費が心配」と反対する妻を説得した。1階で生活する母の動向が二階でも分かり、安心できる半面、早朝の音には困っている。
  吹き抜けがあると、音が筒抜けになるのは分かっていたが、想定外のこともある。私は男なのでつい、トイレのドアを開けたまま小用することがある。2階洋式トイレから小用の音が1階に聞こえることを妻に指摘され、赤面してしまった。来客に聞かれる前に判明して助かった。
  「ヒュー、ヒュー」。2階寝室では毎夜、こんな音がしている。最初は何の音だか分からず、不気味な夜を過ごした。その後、南側の壁にある給気口から音が出ていることが分かった。給気口は2年前の建築基準法改正で義務付けられた機械換気設備の一部。そこから外の音が侵入していた。
  さらに寝室では雨の音も気になる。屋根に沿って傾いた斜天井を採用したためか、8月の集中豪雨や台風の時には、ドラムをたたいたような激しい雨音が響いた。私がびっくりしていると、妻は「時には雨の音もいいわ」と面白がっていた。

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