58・家具のサイズで論争 掲載日2005/8/20
母がよく寝そべっているソファ
 新築すると、家具など新たに買うものが多く、出費もかさむ。わが家もテーブルやベッド、ソファなどを買ったが、その際に妻と家具のサイズを巡って論争となった。
  テーブルについては、家づくりの初期の段階で、私が「大テーブル主義」を提案し、妻も理解を示していた。リビングが広くないので、食事用テーブルと、いす、テーブルを組み合わせた応接セットを両方置くスペースはない。それなら大きなテーブル一つで食事や趣味を楽しんだり、来客をもてなそうと考えた。
  家の完成間近になった一月からテーブル選びをスタート。私は来客時の対応も考慮して、大人六人が利用できる幅1.8―2メートルのテーブルを希望。妻は「3人で暮らすから小さいテーブルで十分」と幅1.5メートル程度のサイズを主張し始めた。
  意見がまとまらないまま家具店巡りをしていたが、最終的に妥協し、幅1.6メートルのテーブルを工務店に製作してもらった。現在はとても満足している。
  テーブルが小さくなり、ソファを買うことになった。ここでも3人掛けを希望する私に対し、妻は「部屋が狭くなる」と2人掛けを希望した。
  私は「来客が2人でも2人掛けでは落ち着けない。余裕を持って3人掛けがいい」と妻の説得を続けた。本心はソファで寝そべりたかったのだが、それは言えなかった。妻は2人掛けのおしゃれなソファを希望していた。
  意見は違いながらも、二人で何度も家具店に足を運び、前橋市の店で、二人が気に入ったソファを見つけた。ここでもサイズについて言い合っていると、店員が「この商品には2人用ワイドというサイズがあります」と説明。つまり、2.5人掛けに相当するサイズで、あっさり一件落着となった。
  実は妻は一人で家具店に行き、店員から「ソファは男女で意見が違う場合が多く、男性はごろっと横になりたいので大きいもの、女性はコンパクトなデザイン性の高いものを希望します」と聞き、私の本音もお見通しだったらしい。
  現在は、私の母が「気持ちいい」とこのソファを気に入り、昼間はよく横になっている。

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