57・IHの便利さに驚き 掲載日2005/8/13
簡単に汚れがとれるIHクッキングヒーター
 「キッチンの三種の神器」といわれるIHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機(食洗機)、生ごみ処理機のうち、わが家はキッチン組み込みタイプのIHと食洗機を導入した。使ってみると、評判通り、両方とも便利で、導入して良かったと思っている。
  連載を始めたころ、わが家をオール電化にすると紹介した後に、差出人のない封書が会社に届いた。中にはIHが発生する電磁波の健康への影響を懸念する内容の資料が入っていた。IHは電機メーカー各社が製品を出し、電力会社も積極的にPRしている。電磁波の影響などまったく考慮していなかったので、封書の内容はショックだった。
  電磁波は電気が流れれば、必ず発生する。身の回りの電化製品からは、多かれ少なかれ、電磁波は出ている。最近では、携帯電話の電磁波が問題視されたことも思い出した。
  IHは電磁調理器といい、電磁波そのものを利用して熱を出す仕組みを採用した機器。それだけに、もし影響があれば大きいかもしれない。大丈夫だろうと思いつつも、一抹の不安も残る。東京電力群馬支店に問い合わせてみた。
  同支店によると、電磁波については、国際機関のICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)が安全性の目安となるガイドラインで基準を定めている。同社は測定の結果、IHから出る電磁波は国際基準を下回っており、「健康上の影響はないと判断している」と回答。購入したメーカーは「ペースメーカーを使っている人は医師に相談してほしい」と付け加えて説明しているという。
  私は電磁波の影響は「問題ないレベル」と判断し、導入を決めた。特にわが家では、73歳の母親と同居する事情からも、火災やガス漏れの心配のないIHを選んだ。
  鍋はアパートで使っていたものがすべて使えたので、買い替えの必要がなかった。家では、私も料理をするので、湯の沸く時間が速いのには驚いた。少し目を離すと、鍋がすぐに沸騰してしまう。だんだん慣れてきたが、まだ“火加減”の感覚が分からない。この点は、経験を積んで覚えていこうと思う。

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