54・天気に一喜一憂 掲載日2005/7/23
草木への水やりはしっかりしよう
 新居に移ってから天気に一喜一憂する日々が始まった。太陽光発電システムを導入したので快晴になると喜んでいたが、次第に雨や曇りになると、ホッとするようになった。
  なぜかというと、庭に植栽した草木への水やりが不十分で、5月に花を枯らしてしまったからだ。その後、シンボルツリーのヤマボウシが6月に花を付けず、7月に入って葉の一部が枯れ落ちてしまった。植栽した高崎市の造園会社は「水やりが足りなかったか、梅雨前に急に暑くなったのが原因」と話す。
  ヤマボウシは現在、活力剤を使って樹勢回復に取り込んでいる。大切な草木に同じような犠牲を出さないように気を使っており、雨が降ったり、曇ると、つい安心してしまうのだ。
  水やりについては、3月の造園外構工事引き渡しの際、造園会社から「春、秋は午前中に、夏は夕方にたっぷりと、冬は午前中に軽く行ってください」と説明を受けた。特に植栽直後は「根が張るまで十分に水をやってください」と言われたが、私と妻は共働きで、時間的な事情から十分な水やりができなかった。
  わが家は新築に合わせ、雨水タンクを設置。水やりはタンクにたまった雨水を活用している。タンクの小さな蛇口から雨水をじょうろに移して、水やりをしているので、思いのほか時間がかかる。水道からホースを使って水やりをすれば、短時間でできるのだが…。
  植物への水やりでは、藤岡市で取材したトマト農家の話を思い出した。この農家は、畑を小学校に貸して、児童の食農教育に積極的に取り組んでいる。
  児童が水やりなどの管理を怠ると、あえて野菜を枯らすこともある。そして「君たちはおかながすいたら家に帰って食事をしたりできるけど、植物は動けない。君たちが水をやらなければ、植物は死んでしまうんだよ」と話す。すると児童たちは直後から、一生懸命に植物へ水をやるようになるという。
  雨が降って安心するようでは、この児童たちに笑われてしまうかもしれない。

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