53・高断熱なのに寒い日々 掲載日2005/7/16
ほのかな熱を放つ蓄熱式暖房機。冬は大丈夫?
 夢のマイホームに入居した3月は冷え込む日もあり、寒い日が多かった。高気密・高断熱仕様のわが家は、どれぐらい暖かいのかと期待していたが、入居から2週間以上、寒い日々を送ることになった。
  わが家のメーンの暖房器具は、割安な深夜電力を利用した蓄熱式暖房機(ヒーター容量5キロワット)。夜に電気でレンガのような蓄熱体を熱し、日中は蓄熱体から放出される熱で暖房する。冬は基本的にこれ一台で乗り切る計画だ。
  家の引き渡し時に、工務店の社長は「家の木や基礎のコンクリートがまだ乾燥しきっていないので、4、5日は寒いと思います」と話していた。しかし、2週間たっても寒い。私と妻は仕事から帰ると、ほのかな熱を放つ暖房機の前で寒さに耐えた。「こんなに寒いのはおかしい」。私は工務店に訴えた。
  建築士は「冬の寒い時期に工事をしたので、家が冷え切っている。家を一度暖めれば、それ以降は大丈夫。エアコンも使って家全体を暖めてみてください」とアドバイスしてくれた。以前にも同じケースが一件あったという。
  2台のエアコンをフル稼働し、電気料金の安い夜に3晩続けて暖房した。その結果、確かに寒くなくなった。しかし、ちょうどこの時期に気候も暖かくなり、それで寒くなくなったのかもしれない。この暖房機1台で十分な暖を取れるかどうかは、今度の冬に答えが出るだろう。
  今回の騒動で、エアコンの不具合も判明した。エアコンは当初、安い普及品にするつもりだったが、環境に配慮して省エネ性の高い最新機種に変更。ところが、選んだ商品のフィルター自動掃除機能が、途中から作動しなくなった。メーカーに修理してもらったところ、製造時にフィルター装着が不十分だったため、フィルターがずれて掃除機能を阻害したという。
  7月11日夜、多湿で寝苦しかったので、修理後初めてエアコンを使用(冷房)。再び掃除機能が「ゴーッ!」という音とともにストップした。

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