52・お湯が出ないシャワー 掲載日2005/7/9
入居直後は湯が出なかった風呂のシャワー
 「シャワーからお湯が出ない。どうしよう?」。新居で生活を始めて2日目の夜、入浴した妻が心配そうに訴えた。
  ユニットバスは、私と妻が頑張って高級品(工費含み97万4000円)を購入。高い新品なので、こんなに早い故障はないだろうと思い、私も試したが、本当に湯は出なかった。
  少なからずショックを受けた二人は、ユニットバスの取扱説明書を読んだが、関係する記載はなかった。浴槽の湯張りはできるので、給湯器の故障ではない。原因が分からないまま数日が過ぎ、困って工務店に連絡した。
  現場監督だったSさんが来訪。いろいろ試した結果、調節ダイヤルを最高温度に合わせると、あらかじめ設定しておいた給湯温度の湯が出ることが分かった。しかし、Sさんは「温度調節ができないのはおかしい」と話し、メーカーに問い合わせた。
  数日後、技術者が訪れ、水栓部分を分解修理すると、湯の温度調節ができるようになった。技術者によると、設置工事の際に水栓の調整をしなかったのが原因という。単純なミスだが、風呂(ふろ)場は水漏れなどが起こる要注意な場所だけに、それ以外の工事は大丈夫かと、心配になった。
  同じメーカーのシステムキッチンも施工中に不具合があった。工事は昨年12月下旬。設置後にキッチンを見ると、収納部分の内部に細かい削りかすが何カ所も残っていた。扉は、表面の角に黒い汚れが付いていたほか、取り付けも平行ではなかった。この時はすぐにメーカーに連絡して、対処してもらった。
  ユニットバスとシステムキッチンは、メーカーの企業姿勢を評価して購入した経緯がある。多くの同業メーカーはカタログ表示価格と実売価格に大きな差があったが、選んだメーカーはその差が小さく、良心的だと思ったからだ。
  メーカーの高崎営業所長は「抜き打ち検査をするなど適正な工事に努めているが、結果的に申し訳ない」と話した。良い製品を作っているのだがら、工事も信頼できる管理をしてほしいと思う。

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