40・シンボルツリーの選定 掲載日2005/4/16
シンボルツリーのヤマボウシ
 庭づくりで最も大きなテーマになったのが、わが家を象徴するシンボルツリーの選定だった。家と同様に今後、何十年も一緒に暮らすのだから、それなりに意義のある木を選びたかった。
  私は、夏は青々とした葉で木陰をつくり、冬は葉を落として暖かい日光を家へ入ることができる落葉樹を希望した。これなら自然の工夫により、省エネに役立つ。
  妻は、庭が日当たりの良い南にあるので、植栽を含めた外構全体のイメージとして「明るくてからっとした感じ」にしたかったという。
  実際の樹種選びは迷った。樹木について、あまり知識のない二人は図鑑を購入して検討した。写真やデータを参考にそれぞれ気に入った木を見つけては「この木にしよう」などと何度となく話し合ったが、決め手がない。家づくりも最終盤になって気付いたことだが、素人はいろいろ考えながらも、結論をなかなか出せないものだ。
  そこで私は、樹木に詳しい会社の先輩にシンボルツリーの選び方を聞いてみた。「新緑、花、紅葉が楽しめて、さらに実も楽しめたらもっといい」。明快な回答に、私と妻は「まったくその通り」と賛成した。
  工事を依頼する造園会社に新緑、花、紅葉の3条件でシンボルツリーに適した樹木を聞いた。担当のSさんは、ハナミズキ、ヤマボウシ、エゴノキ、シャラ、ジュンベリーなどの木を挙げた。その中で「夏は駐車場のコンクリートから照り返しがあるので、熱に強い木がいい」とヤマボウシを推薦した。
  加えて、ヤマボウシは「赤い実を付け、その実は食べられる」という。まさに条件にぴったりの樹木だった。そんな理由で、わが家のシンボルツリーは、ヤマボウシに決まった。価格は35000円(高さ3.5メートル)。6月ごろに白い花が咲くそうなので、楽しみにしている。
  妻の希望も考慮して、さわやかな南仏をイメージさせるオリーブ(2メートルで15000円)も植えることになった。オリーブも花や実が楽しめるという。

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