34・引っ越しは値引き合戦 掲載日2005/3/5
引っ越し準備で荷物の整理を始めた
 いよいよわが家も完成間近。引き渡し日も決まり、その日に引っ越しすることにした。春の引っ越しシーズンと重なるので、料金が割高にならないか気がかりだ。
  私と妻が住むアパートは2LDKの間取りで、荷物は多くない。新居は車で数分の距離にある。電話帳を見て10社におよその料金を聞いた。各社は3万―10万円の料金を提示。説明が丁寧だった4社に正式な見積もりを依頼した。
  当初は、自分たちも車で荷物を運んで節約する方針だったが、私が腰を痛めてしまい、運搬は業者に任せることにした。各社の営業マンは、わが家の荷物量などをチェック。「引っ越し時間を指定しないコースなら割り引きできます」と提案した。時間を指定しないと、効率よく配車できるからだという。
  最初のA社は6万3000円を提示した上で「ここで決めたらさらに1万円引き」と決断を迫った。即決は断ったが、結局、5万5000円に値引きした。
  B社も5万5000円を提示。私が「プロが見積もると同じぐらいの額なりますね」と話すと、B社は見積もりを5万円に修正した。C社は、3トン車を使って半日で終わるコースで4万8150円と見積もった。
  最後のD社は、他社の提示額を聞くことなく一発回答で3万9900円。営業マンは「安いからといって雑な仕事はしません」と強調し、作業方法などをきちんと説明してくれた。
  数日後、A社から「3万5000円にします」と電話があった。私が値引き理由を聞くと、営業マンは「新築なので、PR効果も期待できる。赤字でも引き受けたい」と粘った。すでにD社にお願いしていたので、丁寧にお断りした。
  私は妻に「この業界も競争が激しいね」と話すと、妻は「引っ越し日が仏滅だから車が空いていたんじゃないの」と冷静に分析していた。
  各社とも3月後半から仕事が立て込み、割引制度などが適用できないケースもあるという。

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