33・床暖房導入で迷う 掲載日2005/2/26
1台でわが家の暖房をまかなう蓄熱式電気暖房機
 “暖かい冬”を実現するわが家の暖房器は、蓄熱式電気暖房器になった。5キロワットタイプ(税別18万4600円)1台で、わが家全体の暖房をまかなう予定だ。
  同暖房器は、深夜の割安な電気を使ってヒーターでレンガに熱を蓄え、昼間、徐々に放熱していく仕組み。火も二酸化炭素も出さないので安全性は高い。ただ、暖房効果がその日の夜まで続いてくれるのか、ちょっと心配もある。家は高気密・高断熱仕様にしたので、その断熱性能に期待したいところだ。
  暖房器の選択は、寒さに弱い私にとって最重要事項の1つだった。当初は、新築家庭の多くで採用されている床暖房を希望した。2003年に新築した友人も灯油式の床暖房を導入。2度目の冬を迎えているが、「部屋全体が暖まるし、床に座ってテレビを見る時のホカホカ感は最高」と喜んでいる。
  わが家で床暖房導入のネックになったのが、床材とコストだった。家のコンセプトとして自然素材にこだわったので、1階床には15ミリ厚の無垢(むく)材(カラマツ)を張ることにした。
  しかし、無垢材を床暖房で使用すると、板が乾燥して反ったりしてしまうという。「床暖房用」の無垢材も販売されているが、価格は高い。わが家は予算の関係から、2階床は安い外材(パイン)に変更したぐらいなので、床材のコストアップは難しかった。導入コストも、床暖房は工事を伴うので高価になる。
  無垢材をあきらめるのが手っ取り早い解決策だが、それでは家の統一感を欠く。妻は「床暖房が故障した時に床をはいだりして工事が大変」と導入に反対だった。
  それでも私は床暖房の可能性を探り、情報収集をしていたが、妻から「そんなに床から暖めたいなら、ホットカーペットを使えば」と言われ、「確かにその通り」と納得。これで暖房器をめぐる私の迷走は終止符を打った。

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