30・太陽に感謝して暮らす 掲載日2005/2/5
太陽電池パネルの設置工事
 昨年12月上旬、快晴の青空の下、わが家の屋根に1枚14キロのパネル24枚が次々に置かれていった。私が待望した太陽電池パネルだ。S社製で発電容量は計4・56キロワット。価格は284万9000円(税別、工事代含む)だった。実際にどれぐらい発電するのか、家の完成が待ち遠しい。
  太陽光発電は、環境にやさしい自然エネルギーとして、導入する家庭は年々増加。使って余った電気は電力会社が買ってくれる仕組みもある。東京電力によると、同社管内の同発電契約数は昨年度末で3万9872件あり、前年度比1・5倍の伸びとなっている。
  私も環境問題に関心があり、マイホームの話が出た時、真っ先に太陽光発電の導入を望んだ。妻に「一生懸命働くから」とお願いし、家本体とは別に300万円の予算を確保した。
  製品を選ぶ際には、インターネットを利用して数社から見積もりを取り、内容や価格などを検討した。専門業者に直接工事を頼むことも考えたが、最終的に工務店にお願いした。工事では屋根に穴を開けるので、工務店に責任を持って施工してほしかったからだ。
  仕事柄、太陽光発電施設を導入した家を取材したことがある。この家では、妻の強い希望で設置した。夫は関心が低かったが、毎日の発電量を記録していくうちに、天気に関心を持つようになり、自然と節電するようになったという。この夫婦の話を聞いて、人の行動まで変えてしまう太陽の力にあらためて感心させられた。
  太陽光発電について、「大金を出して元が取れるのか」と疑問視する人もいる。私はそもそも元を取ろうとは考えていない。朝起きて太陽が出ていたら「きょうもありがとう」と、お天道様に感謝して1日が始まったら幸せだと思う。
  地球温暖化防止のため、先進国に二酸化炭素など温暖化ガスの排出削減を定めた京都議定書が、いよいよ2月16日に発効する。私と妻も、節電夫婦を目指したい。

前ページへ 次ページへ