中高年からのスタート(39)医師からの助言・下 夜間は蛍光ベストを 掲載日2009/09/03
イギリスで売られていた「光るベスト」。価格は1000円程度だったという

矢端信義医師へのインタビューを続ける。
―自転車に慣れると、ついつい速く走りたくなる。
運動する目的をもう一度、考えてほしい。多くの中高年は、体力を維持向上させ、健康になるために自転車に乗っている。鼻歌がでる程度の運動強度、おしゃべりができるくらいの速度で走ろう。瞬発力を高め、力強く走りたいなら、スポーツジムで筋トレをした方が効率的。
―正確に運動強度をはかるには。
心拍計は安いものなら1万円前後で手に入る。腕時計タイプや胸に装着するなど着脱も容易だ。速度計と連動するタイプもある。最高心拍数の目安は「220−年齢」といわれる。60歳なら1分160回。これを超えない範囲で運動しよう。
―乗る距離、時間の目安は。
ゆっくりとしたペースで1時間こぎ続けよう。これで15キロは走れる。慣れれば休憩をはさみさらに1時間。汗をかくことで新陳代謝が高まる。運動しないと汗をかく力もなくなる。
―夏場の走行で注意する点は。
紫外線を長時間浴びると日焼けだけでなく、非常に疲れやすくなる。これは体内に活性酸素が増えるため。腕、脚、首回りなどの露出をなるべく避けるウエアを選ぼう。
―夜間走行する際は。
道路工事などで着用されている蛍光ベストがお勧め。自転車が走っていることを車の運転手に主張することも大事。自転車通勤する人には必需品だ。
―誰も年齢を重ねると自転車に乗れない時がくる。
老化の個人差は大きい。一般的には体力の衰えよりも、反射神経の衰えが先に起きてくる。すると、とっさのハンドルさばきができなくなる。健康維持が何より大事。けがは最も避けなければならない。自転車に乗るのが危険だと思えば、違う運動に切り替える決断も時に必要だ。


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