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| 手術後、体重があまり増えていない川端さん |
定年退職したら、好きな山歩きを存分にしたい―。川端義隆さん(74)=高崎市島野町=は県職員のかたわら、子供たちに柔道を指導し続けたスポーツマン。60歳からは仲間とともに月3回、山行を始めた。
山歩きは仲間に恵まれた。同じようなペースで歩く、同年代のグループがすぐできた。14年間に川端さんは富士山に14回登り、関東甲信越を中心にした山行は560回を超えた。
だが山歩きを続けているうち、左ひざが痛むことがしばしば起きた。ひざの皿を割った“古傷”を持っており、ひざが“カクッ”となるのが怖くて、かばうように歩いた。
何とかしようと4年前、自転車トレーニングを取り入れた。10年近くサイクリングを続けていた兄の勧めだった。県が発行している数種類のサイクリング地図を早速、手に入れ、高崎、前橋の河川沿いのコースを走った。3カ月後には1日120キロ走行ができるほどになった。
“自転車効果”はすぐに出た。ひざ周囲の靱帯(じんたい)が強くなり、ひざを守ってくれるのが分かった。「下り坂で“ひざが笑う”状態にならない。痛みもなくなった」と力説する。
頑強な体が自慢だった川端さんだが昨年5月、栃木県日光市の山歩き中に体調を崩した。下腹部に張った感じがあり、数日前から便通が悪かったのが気になっていた。そして山中でヘルニアが発症。すぐに入院、手術となった。ところが退院間際、原因不明の高熱が出た。
詳しく検査すると胃がんが見つかった。「すぐに手術が必要」と診断され、入院は昨年10月まで、5カ月に及んだ。胃の大部分を摘出したこともあり、体重は11キロ減の54キロになってしまった。
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