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| 東京・糸魚川292キロを走った佐々山さん |
散歩なら5キロ。自転車なら10キロは楽々走れるだろう。では1日に走れる限界というのは、どれくらいだろう。前回登場いただいた佐々山厚さん(61)=高崎市箕郷町=が先月23日、東京―糸魚川292キロの「ファストラン大会」に出場した。
自転車には「ブルベ」というジャンルがある。やっている人の究極の目標はパリ・ブレスト・パリ1200キロを90時間以内に走ることのようだ。公道を自転車で制限時間内に完走すると認定団体に記録などが登録される。いきなり1200キロは走れない。ブルベでは完走距離、回数などが一定基準に達すると、さらに長い距離に挑める。国内の認定団体のホームページによると、100キロを7時間以内。600キロを40時間以内と定めている。
佐々山さんが挑んだのは「ブルベ」ではないが38回の伝統を誇り、距離も相当長い。約400人が出場した。佐々山さんは6回目だ。
同大会は日没から逆算して各自がスタート時間を決める。午前4時25分に佐々山さんは出発。東京―山梨―長野―新潟の1都3県にまたがるコース。塩尻峠など標高1000メートル近くの難所をいくか越える。いくつもの坂道を上り、下らなければならない。
佐々山さんは自転車だけでなく、最近は乗馬を始めた。道なき道を自転車で走る山岳サイクリングもする。水泳も得意で佐渡島で開かれるトライアスロン大会にも何度か出場。日ごろの鍛錬を続けるから300キロ走行ができるのだろう。
佐々山さんは夕方5時すぎ、13時間13分でゴール。188位。平均時速22キロで走りきった。「自己新を狙う年齢じゃない。記録よりも完走」と佐々山さん。その体力を維持し続けることだけで私はすごいと思うのだが…。
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