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| タイヤとペダルでバランスを取って止める境島村の駐輪場 |
自転車愛好者が集まる伊勢崎市境島村の休憩所―。太田市内の読者から「利用者のマナーの悪さにがっかり」と苦言をいただいた。
「ベンチで話し込んでいたら突然、自転車が木製の床、ベンチ近くまで乗り入れてきた。公共の施設に自転車ごと乗り入れるのは、自宅の玄関から下足のままダイニングに入るようなものでは―」という指摘だ。
自転車愛好者にとって同所は“自宅”のような感覚のようで、投書のような光景が起きている。では、なぜ乗り入れるのか―。利用者は口をそろえて「自転車を安心して駐輪できる設備がない」と言う。ロードバイクやマウンテンバイクの多くは、自転車用スタンドを装備していない。数十万円もする高価な自転車を地面に寝かすのはしのびないと、柱やベンチに自転車を立て掛けることになる。
同所の駐輪場は、木枠の間にタイヤを挟むタイプ。木枠の間隔は約10センチ、タイヤとペダルを支点として、バランスを取って駐輪することになる。だが「強風が吹くと倒れた拍子にタイヤのリムがぐにゃりと折れ曲がってしまいそう」と自転車愛好者には人気がない。同所周辺には遮へい物がないのだ。
休憩所で“会長”と呼ばれるKさんは「県知事あての嘆願書でも、ロードバイクやマウンテンが利用しやすい駐輪場を整備してほしいと訴え続けている」という。
以前参加した自転車大会で、工事用足場パイプを活用した仮設駐輪場を見掛けた。パイプにサドルを引っ掛け、駐輪させるのだ。そこで提案だが、こんな低予算の駐輪施設を島村に「社会実験」として作ることはできないだろうか。スタンドなし自転車は増えており、これに対応した駐輪施設の研究は大事だと思うのだが…。
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