中高年からのスタート(19)赤城山へ足慣らし 松枯れ被害深刻 掲載日2009/04/09
標高800メートル付近。伐採され、ビニールをかぶされていた松
 ツール・ド・草津まであと10日。足慣らしのため赤城山を目指したところ、予想もしない景色に出合った。前橋市の桃ノ木川をさかのぼり、支流の赤城白川へ。そこに河川敷を埋め尽くすように菜の花が咲いていたのだ。
 河岸に咲く菜の花は珍しくないが、ここでは河岸から川の中まで、びっしり。まるで「菜の花」の川が出現したようだった。甘いみつの香りが鼻腔(びこう)をくすぐる。どこまで続くのだろうと、わくわくしながら、サイクリング道を上流へ。細井小の脇を抜け、富士見村との境まで約2キロも続いていた。こんな絶景を独り占めしては申し訳ない気分になった。
 ツール・ド・草津を想定して、県道前橋赤城線の標高800メートルまでの約13キロを練習コースにしてきた。何度も通った道。以前はこれほど、菜の花は繁茂していなかったはず。近隣の人に聞くと「ここ1、2年で急に菜の花が増えた。親水護岸工事が行われ、流れが緩やかになったのも一因かもしれない」という。
 自転車に乗って、こんな幸運に巡り合えると、実に得した気分だ。久々の赤城の上り坂だったが、気持ちも前向きで、目標とするタイム内で標高800メートルに到着できた。一方で気になったのが、赤城山の松枯れ被害。
 3年前は標高500メートル付近の昭和天皇のお手植えの松周辺の枯れが深刻だった。ところが今回は、標高700メートル、800メートル付近でも伐採された松を多数目撃した。
 松枯れの原因とされるマツノマダラカミキリは、温暖な気候を好み、松枯れは西日本から徐々に北上してきた。これまで県内での活動域は標高400―600メートルが中心だったという。地球温暖化の影響は、すぐ近くに忍び寄っているようだ。  


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