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手前が全後輪サス付きのMTB。後ろはクイックレリーズが付いていない類似車 |
マウンテンバイク(MTB)の発祥はアメリカ西海岸。1970年代、急こう配の山を自転車で下る遊びが流行、若者が「山仕様」に自転車を改造したことで「MTB」が生まれたといわれている。
アウトドアのレジャー、スポーツ向けの印象が強いMTBだか、私は通勤用に使っている。車体は堅固に作られているので重さは12―13キロほどある。前後輪にサスペンションが付いていると、さらに重い。タイヤは幅広で、ごつごつしているブロックパターン。高速で走ると、バタバタバタと大きな音を立てる。でも多少の段差を楽々越えて、パンクに強いのが心強い。
ロードバイクで通勤したこともあった。ところが2年前、帰宅途中に排水溝の継ぎ目にロードの前輪を落とし、その勢いで後輪も溝にはまり、前後輪を同時にパンクさせた。予備のチューブは1本しか持っておらず、しかたなくタクシーで帰宅した苦い思い出がある。それからMTBを重用している。ただタイヤは通勤者向けの溝の浅い、幅もやや狭い仕様にしたら、パンクなしが続いている。
最近の売れ筋を前橋市内の自転車店主に聞いたところ、中高年の入門者向けには6万円前後のクロスバイクを薦めるという。自転車通勤ならやはり、クロスバイクかMTBだ。
ところが、外観だけクロスバイク、MTBに似た価格の安い「類似車」も増えている。これら類似車は「荒れ地での走行に向かない」旨の表記がある。また車重もママチャリ並みに重い。前後輪が簡単に外せるクイックレリーズが付いていないことが多い。
店主は「ある一定の金額を出さないと軽量で品質保証できる自転車は手に入らない」と強調する。
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