中高年からのスタート(2) ママチャリ 手軽に始め12キロ減量 掲載日2008/12/4
Hさんはママチャリで最近、玉村―県庁を往復している
 利根川自転車道沿いの玉村町斎田の休憩所で、12キロの自転車ダイエットに成功した女性、Hさん(67)に会った。
  乗っているのは中古のママチャリ(軽快車)、2千円だったという。昨年暮れ、同町板井に引っ越し、近所にいいサイクリング道があるのに気づき、5月から乗り出した。今は毎朝5時半、自宅を出発。1時間20分ほどペダルをこぎ続ける。さらに夕方にも30分ほど走るという。その成果が出て毎月2キロのペースで体重が減り、現在66キロだ。
  「年金暮らしだから、中古で十分。お金をかけなくても、乗り続ければやせられる」
  中高年が自転車に再び乗ろうと考えると、ママチャリは選択肢の一つだろう。国内で最も売れているのはママチャリだ。自宅でほこりをかぶっているのに油を差して、タイヤに空気を入れれば、すぐ使える人もいるかもしれない。
  ただ、乗り出す際に考えてほしいことがある。ママチャリは歩道をゆっくり走るのを前提に設計されている。すぐ地面に足がつくようにサドルは大抵、低い。子供を乗せたり、荷物を積んでも大丈夫なように低い重心が特徴だ。ただ、車体重量は15キロ超ほどある。
  このため、「速く」「長い距離を走る」には向かない。低く設定したサドルで、ペダルを長時間踏み続けると、疲れが早く出る。直立に近い座り方で、体重が柔らかいサドルにもろにかかるから、長時間乗るとお尻が痛くなる。
  「お金をかけず、まず足試しとして乗ろう」というのなら、ママチャリでも十分。その際、高めにサドルをセットして、ペダルを楽に踏めるポジションを見つけるなどの工夫をぜひしてほしい。


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