48・ いつかはハワイ 楽園の中を走る気分 掲載日2006/10/7
空が白みはじめたころ、参加社はカピオラニ公園を出発した(河内勲夫さん提供)

 先月24日、ホノルル・センチュリーライドに参加した方から、続々と完走報告をいただいた。
  「楽園の中を自転車で走る気分ですよ。ハワイを満喫するなら、うってつけのイベント。ぜひ、来年は参加してみてください」と河内勲夫さん(66)=前橋市箱田町=。
  佐渡で同行した瀬古浩平さん(64)=東京都多摩市=は、新婚旅行で三十数年前訪れた時と同じホノルルのホテルに偶然泊まった。「断片的に記憶がよみがえり、今は亡き妻の姿がチラホラ。ちょっぴり切ない気持ちになった」というが、佐渡のリタイアの悔しさを晴らすような快走でゴールした。
  高崎市から参加した会社員、木村高尚さん(47)は、浅草キッドの水道橋博士と話をしたり、元シンクロ選手の武田美保さんとツーショット写真を撮ったり…。「もう、夢のような1週間でした」という。
  昨年3000人だった参加者は、今年は4000人まで膨れ上がった。半分以上が日本人で、大会ガイドは英語版に加え、日本語版も用意されている。現地でのイベントやサポートも充実。来年はもっと増えるかもしれない。
  大会はホノルルのカピオラニ公園を午前6時すぎにスタート、午後5時までにゴールすればよい。平均時速20キロで8時間走れれば最長100マイルコース(160キロ)は完走できる計算だ。連絡いただいた3人とも6時間台、正午すぎにはゴールしたという。
  日本人参加者が最も戸惑ったのは、右側通行と左折方法の違いだったようだ。また、自転車が歩道を走るのはご法度。それでも、大会前のホノルルで、習慣でつい歩道走行をしてしまう人がいたという。
  小さなトラブルは見聞きしたものの、河内さんは「いやぁ、サイクリストなら、ぜひ、一度は行ってみてください」という。うーん。参加費1人十数万円か。届かぬ夢ではないが、すぐに実現できるほど、低いハードルでもない。いつかはハワイ…。


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