29・無補給3、4時間で“症状” ハンガーノック 掲載日2006/5/27
みなかみ町からの上り坂でハンガーノックを起こした夏のリベンジとして秋に再び、峠を上った

 「ハンガーノック」という言葉をご存じだろうか。私は、自転車に乗るまで知らなかった。簡単にいうと「体内のエネルギーが尽きて、力が出ない状態」。人も“ガス欠”になるのだ。
 実際、100キロ以上の距離を自転車で走っていて数度体験した。本当に、ぱたっと自転車を踏む力が出なくなってしまう。「こんなはずではない。自分はもっと速くこげるはずだ」と心は叫ぶが、体が動かない。
 ハンガーノックを防ぐには、こまめにバナナやパンなどを食べればよい。無補給で3、4時間走ると“症状”がでてくる。真剣に自転車をこぐと1時間で約500キロカロリーくらい消費。4時間も踏み続ければ体内のグリコーゲンはほとんど燃焼し尽くしてしまう。こうなると、“火力の弱い”脂肪をゆっくりとエネルギーに変えて走るしかなくなる。 これがハンガーノックという状態だという。
  今も苦い思い出となっているのが、みなかみ町・片品村境の坤六峠。
 自分の限界を知ってみたい―。自転車乗りの多くは、そんな見果てぬ夢、“野望”を持っていると思う。一昨年夏、私は玉村町の自宅から奥利根の坤六峠までの往復約200キロに挑んだ。標高1600メートルの峠をみなかみから片品 へ抜けて自宅へ戻るという大構想だった。
 自宅からみなかみ町藤原までは、平均時速20キロ前後で順調に走れた。さぁこれから急坂という時、補給のゼリー飲料を見て、がくぜん。なんとダイエット用の低カロリー食、選択を誤っていた。
 坂に取り付いたものの、少し走っては休憩。パンを食べたり、甘みたっぷりのジュースを摂ったりした。しかし、すぐにハンガーノックは回復せず、峠越えに3時間を要してしまった。自宅にたどり着いたのは午後7時すぎ、12時間 以上もかかった。
 あすの佐渡島1周ロングライドはカロリー補給に気を付け、完走を目指したい。ブログ(http‥//jomo.kazelog.jp/)で現地から速報を予定。


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