28・赤城山一周 大会前に100キロ走行練習 掲載日2006/5/20
沼田市の標識が新たに掲げられた峠付近。標高は1000メートル超

 平成の大合併で桐生市と沼田市がお隣同士となった。どこで接しているかというと、赤城山の東北山麓(さんろく)。かつての旧黒保根、旧利根村境だ。
  佐渡島1周210キロのロングライド大会まで、あとわずか。付け焼き刃とは知りながら、赤城山一周のトレーニングに挑んでみた。両市境となる峠は標高1000メートルあり、自宅から桐生、沼田経由で前橋まで走ると110キロ余。結構ハードなコースだ。
  今週初め、いつになく早起きし、午前7時前、自宅を出た。今年になって遠出を一度もしていない。せめて一度くらい100キロ走行をしないと、長距離のカンが戻らないと思ったからだ。
  かつての県道沼田大間々線は、小黒川沿いの断崖(だんがい)絶壁を縫うように走っていたそうな。今は、高楡トンネル(延長1.2キロ)が開通、舗装され、道幅も広く快適なドライブが楽しめる。交通量が少ないので、自転車にも絶好。特に夏場の涼しさは格別だ。この日、高楡トンネル手前は気温17度、抜けた所では12度に下がった。
  平野ではツツジの見ごろは過ぎた。峠までの上り道では、フジやツツジ、ヤマブキが咲き誇っている。急坂続きで足に疲れがたまるが、新緑の移ろいを見ていると、心和む。標高差が季節を順々に並べて見せてくれる。峠付近では葉が芽吹いたばかり、山桜が花を付けていた。
  そして、自転車で風切る音に混じり、ウグイスの鳴き声。遠くで、近くで野鳥がさえずる。マイカーでは、さすがに鳥の鳴き声を聞き取ることはできまい。
  おまけもついた。旧利根村を片品川沿いに走っていると、道路脇の木立の中に、ニホンカモシカ。カメラを向けても、じっとしていた。
  前橋に到着したのは午後0時半。平均時速は20キロだった。佐渡では、この倍の距離を走ることになる。足、腰、腕のあちこちがだるく、重い。12時間以内の完走に不安がよぎった。


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