20・通勤路の楽しみ ハクチョウ観察や森林浴 掲載日2006/3/18
3月上旬、岩倉橋上流では二十数羽のコハクチョウが観察できた。近所の人によると、15日夕、北へ旅立ったようだ

 自宅から会社まで直線距離なら12キロほど。自転車通勤を始めたころは、適度な運動量だったが、次第に物足りなくなった。最近は、高崎伊勢崎自転車道で玉村をぐるっと回り、群馬の森を通っての30キロの通勤が多い。
  この通勤路には、楽しみが隠されてる。
  先月中旬、玉村ゴルフ場近くを走っていると、上空を猛禽(もうきん)類らしき鳥2羽。大きく翼を広げ、飛び去った。その近くの玉村町五料の利根川右岸で「絶滅危惧(きぐ)種 オオタカ営巣中」の看板を発見。注意書きには、メスの体長56センチ、オス50センチとある。目撃したのは、オオタカのつがいだったようだ。
  同じころ、玉村ゴルフ場わきの烏川で、川面に浮かぶ白い物体を見つけた。自転車を止めて河原へ下りてみると、川の中央、遠くにコハクチョウ3羽がいるではないか。県内では館林市と邑楽町の多々良沼がハクチョウの飛来地として有名だが、玉村町にもハクチョウが来ていたのだ。
  同川では先月から護岸工事が始まり、コハクチョウは岩倉橋上流の同町角渕に移動したようだ。餌づけしている人も現れ、十数人がパンや麦、くず米などを持ち寄っては、ハクチョウに与えている。先月には40羽くらいになった時もあったという。
  ハクチョウが羽を休めている烏川左岸は、サイクリング道からわずかに離れた生活環境保全林。いま、林間を散策できるように歩道やあずまや整備が進められている。マウンテンバイクなら、河川敷沿いに群馬の森(高崎市岩鼻町)を目指すことも可能だ。
  サイクリング道は年々整備され、昨年から群馬の森に「自転車専用レーン」が完成。鬱蒼(うっそう)とした木立の中を走り抜けることができるようになった。
  ハクチョウを観察しながら、森林浴までして通勤できる。これは、お金に換算できない「ぜいたく」だと思う。


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