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| 群馬サイクルスポーツセンターの1周6キロのコースは想像していた以上に起伏があった |
全力で自転車をこぐと、時速何キロをたたき出せるか―。軽量で細いタイヤのロードバイク(ロードレーサー)で無風のサイクリング道を疾走すると、私でも瞬間的に時速40キロになる。だからといって、公道やサイクリング道で自転車競走をするのは危険この上ない。でも、思いっきり走りたい。そんな時、前橋市内の自転車専門店がミニレースを主催すると聞いて、試しに参加してみた。
この店では、アマチュアに力の限り走ってもらおうと、6月と10月にみなかみ町(旧新治村)の群馬サイクルスポーツセンターでレースを企画している。この時は20数人のこぢんまりとした大会だが、レースと聞いただけで、私はすでに緊張してしまった。そして、コースを1周試走したら、後悔が先に立った。
サイクリング道のようにコースは平たんと思い込んでいたが、1周6キロには、予想以上に起伏があった。下り坂では時速40キロ超、上り坂では10キロに減速。「えっ、こんなにきついの」というのが正直な感想だ。
同じようにペダルを踏んでいるのに、速く走る人はパワフルに、上手にペダルを回転させる。腰回りもがっしり。サドルにどっかり座り、流れるようなフォームでくるくると足を動かす。
スタートしていきなり上り坂。私は、追いついていくのがやっと、すぐに息が上がった。4キロ先で先導車がコースから外れると、いきなり、全員がスパート。あっという間に先頭集団が小さくなった。それから先、14キロは最後尾に近いところで、孤独に、もがくようにペダルを踏んだ。1周を13分ちょっとで通過、時速に換算すると27キロだった。「あぁ、自分の実力というのは、この程度か」と現実を突きつけられた。アマチュアでも、このコースなら1周9分(時速40キロ)くらいで走るらしい。
ペダルを踏むというのは、簡単なようで、実に奥が深い。自転車に乗るのは簡単だが、速く走るには技術がいる。そんな常識を、小さなレースに出場してみて、あらためてかみしめた。 |