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| 「選手の活躍が励み」と話す中島康仁さん |
イタリアのパルマ市郊外で前橋出身の中島康仁さん(31)が自転車レースの裏方として活躍している。中島さんは東証一部上場のNIPPO(旧・日本鋪道)がスポンサーの自転車チームのメカニック。選手の乗る自転車を一手に整備している。このほど一時帰国した機会に、イタリアの自転車事情を聞いた。
前橋育英高で自転車部だった中島さんは、卒業後、整体術を身につけ、独り立ちした。しかし、もともと、メカいじりが好きだったこともあり、25歳のとき、前橋の自転車専門店に転職。その間、日本代表チームのボランティアメカニックとして、マレーシアに行ったのがきっかけで、仕事場を世界に求める気持ちがふくらんだという。縁あって2年前、マッサージもできる自転車メカニックとしてイタリアで職を見つけた。
中島さんのいるチームNIPPOは、サッカーのJリーグにたとえるなら、J2の下のJFLくらいの位置だという。選手16人は多国籍、日本、イタリア、チェコ、ポーランドなど多彩だ。ほぼ毎週、1日200キロ前後走るワンデーレースがあるほか、数日間にわたるステージレースにも出場する。
NIPPO総監督の大門宏氏は日本代表チームの監督でもある。そんな縁で、中島さんは日本代表チームをメカニックとして手助けすることもある。「競争の激しい本場で走ることで日本選手は鍛えられる。自分の仕事に応えて、選手が活躍してくれることが励み」という。
自転車にキャンプ道具を積んで旅する人を見ることも、イタリアではしばしば。車道を堂々と自転車が走り、車に無理な追い越しをされることもないという。「日本では、自転車はただの移動手段の一つだが、ヨーロッパでは自転車を楽しんでいる。そこが基本的に違う」と中島さん。「どうしたら、そうなりますか」とたずねると、「自転車の楽しみ方を地道に広げていく以外ないでしょう」。 |