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| 足が伸びきるほどサドルを高くすると、疲れがたまらず、長時間、自転車に乗ることができる |
「自転車はひざに負担が少ない」という整形外科医の矢端信義さんの話を聞いて、万歩計を付けて自転車に乗った体験を思い出した。
自転車で足を動かした回数を万歩計で計測できないか、実験してみた。結果は「ノー」。いくらサドルの上で足を回しても、万歩計内の針は振れない。歩く時、ひざへの負担は体重の約3倍、ジョギングでは8倍の衝撃がかかるという。体の上下動と衝撃によって万歩計内の針は振れる仕組みらしい。だから、自転車やマイカーに乗って足を動かしても、計測されない。
自転車に乗ると、ハンドルを握る両手、サドルに乗るお尻、ペダルの足の3カ所に体重が分散され、ひざへの負担が少なくなる。「効果はそれだけではない」と矢端さん。肩の筋肉を使うことで、五十肩になりにくくなる。また、骨盤から背筋につながる腸腰筋を鍛え、結果として背筋がぴんとしてくる。さらにペダルを踏み込むことで、
太ももの筋肉(大腿=だいたい=四頭筋)
が使う。大腿四頭筋は、最も大きな筋肉の一つ。消費カロリーも多い。太ももの筋力がつけば、転倒防止や寝たきりになりにくいなど、まさに中高年向きなのだという。
矢端さんは「まずは1日30分から1時間くらい乗ってみて」と勧める。散歩なら1時間で4、5キロしか歩けないが、自転車なら15、20キロ進む。景色が変化すれば、気持ちも切り替わる。県内は前橋、伊勢崎、高崎を中心に自転車道が整備されている。信号もなく、車に気遣うことなく長時間乗ることが可能だ。
市中で乗る自転車は一般的にサドルが低い。一方、スポーツ自転車は高い。この違いについて矢端さんは「サドルを高くすると、軽い力でペダルを踏むことができる。しかし、中高年の人は、安全に乗ることも大事。慣れてきたら、徐々にサドルを高くして、楽に踏める方法を身に付けていけばいい。とにかく、自転車の楽しさに触れてほしい」という。 |