2・走行距離プロ級 72歳、毎日100キロ軽快に 掲載日2005/11/12
赤城南面の坂道を軽快に上る加藤さん。72歳になっても1日100キロ以上の距離を走破する

 玉村町の利根川沿いサイクリング道を自転車で走っていたら、後方から軽快に飛ばす60歳過ぎと思われるおじさんに追い抜かれた。「えっ、まさか」とショック。追いかけて並走した。それが加藤孝司さん=伊勢崎市東町=との出会いだった。
  加藤さんは72歳。定年後の66歳から自転車を始めて6年目という。85キロ超あった体重も自転車に乗っているうちに、15キロ以上減って70キロ。鍛えている証拠だろう、ふくらぎの筋肉がぽっこりとしている。
  雨が降っていない限り、加藤さんは自転車で出かける。「毎日100キロメートルくらいは乗っているよ」と事もなく言いのける。自由になる時間があふれているとはいえ、走行距離はまさにプロ選手並みだ。加藤さんの自宅から半径50キロメートルの円をかくと、群馬県の大半がはいってしまう。赤城山と利根川自転車道が加藤さんのホームグラウンドだ。「平らな道ばかり走っていると、体がなまっちゃうから、坂道を登るんだよ」という。
  そんな加藤さんも自転車を始めたばかりのころ、標高500メートルの赤城南面まで駆け上がるのが大変だったと打ち明ける。「急坂になると時速4キロ、よろよろしながら走っていた。途中で5、6回休憩しながら、やっと目的地までたどり着いた」。しかし、あきらめずに自転車に乗り続け、今の体力をつけた。
  先月、加藤さんに赤城南面の絶景を案内してもらった。私も少しは自転車で鍛えたつもりだったが、加藤さんに追い付いて行くのがやっと。加藤さんは、坂道をものともせず、ぐんぐん上っていく。
  筋肉は年齢に関係なく、鍛えれば太く、強くなるという。それを加藤さんは実証したようにみえた。なによりも、人間は何歳になっても、強い意志さえあれば、自分自身を変えていくことができる。そう、訴えているようだった。


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