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世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺産群

結婚式へ国産絹100%白無垢の逸品 桐生の業者が技術集約し製作 

更新日時:2020年1月2日(木) AM 09:00
 群馬県桐生市の繊維業者や刺しゅう作家、結婚式企画サロンなどが共同で企画、製作した国産絹100%の白無垢むく喜憂きう」が3日まで、同市仲町のイトーヤコーヒーファクトリーで展示されている。白とベージュの繊細な花の刺しゅうが施されており、関係者は「桐生の技術が詰まった一点もの」と完成を喜んでいる。

 中心となったのは結婚式の企画や開催を手掛けるサロン「オー ハッピー ウエディング」(桐生市本町、砂賀美絵子代表)。晴れの日に、日本人の肌に合う上質な絹の白無垢を花嫁にまとってほしいと、砂賀さんが2年前から企画。現代の名工で泉織物社長の泉太郎さんや横振り刺しゅう作家の高沢恵美さんらが協力した。

 反物と刺しゅうの糸は、いずれも県産生糸「ぐんま200」を中心に使用。反物は泉さんが織り、横糸には座繰りで紡いだ糸を使い、特別感を演出している。高沢さんは花の刺しゅうを繊細に施した。小池染色(錦町)が刺しゅう糸を染め、清心(浜松町)が白無垢に仕立てた。

 この白無垢を着用した結婚式やフォトウエディングのほか、レンタルにも応じる。

 会場では、同サロンが所有する昭和初期の白無垢「湯気とレース」も展示している。同市の作家、川上羽衣さんが白い綿糸などで繊細な花の刺しゅうを施し、現代風に生まれ変わらせた衣装という。高沢さんによる白い花の髪飾りなども展示している。

 砂賀さんは「今後も桐生の技術が詰まった白無垢やドレスを企画したい」と意気込んでいる。

 問い合わせは同サロンのメール(info@ohhappywedding.com)へ。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

「花嫁に上質な絹の白無垢をまとってもらいたい」と話す砂賀さん

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