養蚕信仰の証し「蚕神」423件を確認 伝道師協会が調査
更新日時:2018年1月19日(金) AM 09:00
養蚕信仰の対象となってきた「蚕神」について、群馬県内の総合調査を進めているボランティア団体、富岡製糸場世界遺産伝道師協会(近藤功会長)は計423件の蚕神を確認したことを18日までにまとめた中間報告で明らかにした。伊勢崎市や安中市は降霜による被害を受けて建てた蚕の慰霊碑が多いことが分かった。同会はさらに分析して7月に報告書をまとめ、蚕神巡りのコースを設定するなど、地域活性化に生かしたい考えだ。
中間報告によると、確認できた423件を形態別に区分すると「文字塔」の175件が最も多く、「社寺」71件、「
石祠」59件、「石像」47件―などと続いた。地域別区分では西毛(高崎、藤岡、富岡、安中、多野、甘楽)155件、中毛(前橋、伊勢崎、渋川、北群馬、佐波)148件、北毛(沼田、吾妻、利根)61件、東毛(桐生、太田、館林、みどり、邑楽)59件。神社の境内に多く残されており、道路脇や民有地にもある。
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(左から)降霜被害を受けて建てられた文字塔「蚕影山大神」=伊勢崎市・三柱神社、石像の「蚕神塔」=沼田市・十二山神社