「紅い襷」県内上映始まる 水島さん「糸取りに苦労」
更新日時:2017年10月8日(日) AM 06:00
群馬県富岡市が企画製作した映画「紅(あか)い襷(たすき)~富岡製糸場物語~」の同県内での上映が7日、高崎市のイオンシネマ高崎などで始まり、主人公の横田英を演じた水島優さんらが舞台あいさつした。水島さんは観客に撮影秘話を披露し、温かく接してくれた富岡の人々に感謝の気持ちを表した。
舞台あいさつしたのは、水島さんと総合プロデューサーの家喜正男さん。初の映画出演だった水島さんは「糸取りのシーンが一番苦労した。繊細な糸を扱うのは難しかった」と話し、自宅でイメージトレーニングに励んだと明かした。
撮影で訪れた製糸場について、「これからを生きていく私たちが製糸場を大切にしていかなくてはいけないという気持ちになった」と話した。
放送ドラマを手掛ける家喜さんも映画製作は初めてといい、「群馬県の皆さんの手作りの映画を目指した。自分たちの古里、自分たちの足元を分かっていただければ、という思いで作った」と語った。
水島さんは映画の主題歌「あの空へ」を歌い、会場を埋めた観客から大きな拍手を送られていた。
観客の一人で、衣装の一部を提供した山口きもの学院の山口則子学院長(73)=高崎市金古町=は「映画の中で奮闘する明治の女性からエネルギーをもらった」と話していた。
作品は明治初期に富岡製糸場で器械製糸技術を学び、一等工女を目指す横田英の成長を、歴史ドキュメンタリーを織り交ぜながら描いている。
ユナイテッド・シネマ前橋(前橋市)でも同日、上映が始まった。12月には都内で上映される。
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舞台あいさつした水島さん(前列右)と家喜さん(同左)