最新研究で新たな価値見いだす 前橋製糸所 150年控えサミット
更新日時:2019年9月8日(日) AM 09:00
2020年に藩営前橋製糸所が創業150年を迎えるプレイベントとして「シルク・サミットin前橋vol.2」(前橋市主催)が7日、市中央公民館で市民ら約200人が参加して開かれた。シンポジウムは同製糸所の責任者だった速水堅曹の子孫の速水美智子さん、東京大大学院教授の鈴木淳さんら4人が登壇。同製糸所とスイス、イタリア両国との関係について最新の研究成果などを踏まえて意見を交わした。
パネリストはほかに、同市出身で大阪芸術大教授の石井元章さん、東京農工大科学博物館特任助教・学芸員の斉藤有里加さん、コーディネーターを前橋学センター長の手島仁さんが務めた。
速水さんは生糸のまち前橋発信事業委員として昨年、イタリアで行った調査研究を発表した。国内では一般的に、富岡製糸場が導入した生糸の抱合装置を「フランス式」、前橋製糸所が採用した装置を「イタリア式」と呼んできたが、富岡の装置も北イタリアが発祥だと指摘した。
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前橋製糸所の抱合装置の研究などについて意見を交わしたシンポジウム