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世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺産群

群馬県内繭生産量 本年度45.75トン 前年並み維持  

更新日時:2017年12月2日(土) AM 06:00
 本年度の群馬県内の繭生産量は45・75トンで前年と同量を維持したことが1日、県のまとめで分かった。高齢化を背景に養蚕農家は121軒と前年から4軒減ったが、初冬蚕の生産量が4割近く増えた。

 蚕期ごとの生産量は春17・83トン(前年比0・7%増)、夏6・98トン(11%減)、初秋2・91トン(12・2%減)、晩秋14・72トン(1・3%増)、初冬3・31トン(39・3%増)。夏蚕の時季が暑く、掃き立て量の多い晩秋に雨や寒さが続いたことが響いた一方、作柄の良い初冬蚕に取り組む農家が増えた。

 県内の繭生産量は1968年度の2万7千トンをピークに右肩下がりで14年度に46・91トンまで落ち込んだ。打開策として県が蚕糸業継承対策事業を拡充した15年度に増産を目指す農家や新規参入が相次ぎ、前年度比0・45トン増の47・36トンとなり32年ぶりに増加した。

 1日の県議会一般質問で、渋谷喜久農政部長は「引き続き、JA、市町村などと連携し、蚕糸業の維持継承にしっかり取り組みたい」と答弁した。

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