製糸場と絹産業遺産群 価値発信へ新活用計画 来年度に県
更新日時:2019年8月27日(火) AM 11:00
世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」について、群馬県は新たに活用計画を策定し、活用の方向性を打ち出す。登録から5年がたち来場者が減少する中で、4資産の価値を伝えられる活用方法について具体的にまとめる。今月実施した4資産の来場者へのアンケート結果などを基に、2020年度中の策定を目指す。
活用計画は国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書とともに提出した包括的保存管理計画に組み込む形で策定。富岡、伊勢崎、藤岡、下仁田の4市町が各資産の活用について検討し、県が県内の絹遺産も含めた全体の活用をまとめる。
包括的保存管理計画は世界遺産登録前の2012年に県が策定。登録後の周辺環境などの変化を受けて今年3月に改定したが、構成資産の保存管理面に重点を置いた内容となっている。
活用計画は、ターゲットを絞った公開方法や地元のボランティア団体との連携、周辺地域を含めた活用などを具体的に盛り込む。
県と4市町の担当者によるワーキンググループを7月に発足。今月10~12日には4資産で計500人の来場者にアンケートを実施した。他の構成資産の認知度や満足度、消費行動などを調べており、結果を計画策定に役立てる。
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