製糸場-上州富岡駅 低速電動バスを運行 市方針
更新日時:2016年3月26日(土) AM 09:00
群馬県富岡市は25日、世界文化遺産の富岡製糸場と最寄り駅の上信電鉄上州富岡駅の間で低速電動バスを運行する方針を示した。来場者の利便性を高め、歩くことなく街中観光を楽しめるようにする。明治期の製糸場をCG映像で疑似体験するツアーも4月に始めるなど、新たな仕掛けでリピーターを確保する。
小型タイヤの8輪駆動10人乗りのバスを2台導入する。桐生市街地を走る電動バス「MAYU」と同型で、最高時速は19キロ。側面に窓ガラスがなく景色や街並みをクリアに観賞できる。1台はリース契約し、1台は新車で購入する。
上州富岡駅と製糸場は約1キロ離れている。製糸場周辺のどこに停車場を設けるか、運賃体系をどうするかはこれから詰める。運転手がガイドすることも検討する。市は「できるだけ早く運行したい」としている。
約3500万円の関連予算を含む本年度一般会計補正予算案を同日、市議会定例会に追加提案し、可決された。
低速バスの運行は、伊勢崎、藤岡、下仁田、埼玉県の本庄、深谷、熊谷の6市町と連携して取り組む観光広域連携事業「上武絹の道」の一環。富岡市は低速バスの運行のほか、土産物開発のコンサルティングや観光調査なども実施する。総事業費は約9300万円。国からの交付金8000万円を充てる予定だ。
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