政府の2025年度予算案の概要が25日判明した。一般会計の歳出(支出)総額は115兆5千億円程度に上り、23年度の114兆3812億円を超え、当初予算ベースで過去最大となった。歳入(収入)のうち税収は78兆4千億円程度と見積もり、6年連続で過去最高を更新する見通しだ。
税収などで賄い切れない分は新たに国債を28兆6千億円程度発行して賄う。歳出総額の4分の1を政府の借金の国債で穴埋めする状況で、巨額借金への依存が続く。
政府は27日に25年度予算案を閣議決定する。与党は衆院で過半数割れしており、国会運営で協力を要請している野党との協議次第では、今後変更を余儀なくされる可能性がある。
歳出が過去最大となるのは、少子高齢化に伴い社会保障関係費がかさみ38兆3千億円程度となるほか、防衛力強化のための経費も8兆5千億円程度となることなどが理由だ。一般予備費は1兆円程度を計上する。
税収以外の歳入では、その他の収入が8兆5千億円程度となる。
霞が関の官庁街(右奥は国会議事堂)