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製糸場行きバス 利用伸びず苦戦 1日平均乗客 甘楽7人、安中16人 7〜9月 周知徹底、HP刷新
掲載日2010/10/11

世界遺産登録を目指す富岡市の旧官営富岡製糸場を観光ルートに組み込もうと、安中市と甘楽町がそれぞれ運行するシャトルバスとワゴンの利用が伸びず、苦戦している。継続してバスを運行中の安中市はPRを強化、7〜9月の3カ月間にわたってシャトルワゴンを無料運行した甘楽町は来年度の再開に向けて利便性向上などを検討、利用増に知恵を絞っている。
安中市はJR磯部駅から製糸場に近い市営仲町駐車場までのバス路線を6月に開設した。製糸場の観光客に磯部温泉で宿泊してもらうことなどを狙い、土日祝日に1日5往復を片道300円で運行している。
甘楽町のワゴンは上信電鉄の上州福島駅から甘楽物産センターを経由し、製糸場に近い市営宮本町駐車場までのルートで毎日5往復した。
9月末までの1日平均の乗客数をみると、安中市は16・2人で、甘楽町は7・0人。ともに来年7〜9月の大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」を見据え、鉄道と連携した誘客策として取り組んだが、現状は厳しい。
運行をすでに終えた甘楽町は「歩きたくなる町」を目指して町並みの整備を進めており、酷暑続きがマイナスに働いたと分析。月を追うごとに利用者が増加したことから、周知が進めば一定の利用が見込めるとみてDC期間にも運行する方向で検討する。停留所の配置や料金設定などを見直す考えだ。
安中市は乗客アンケートの結果、WEBサイトを通じた周知が利用増に有効とみて、ホームページの刷新を進める。市は「問い合わせも増えてきている。旅館での宣伝も含め、DCに向けて利用を促していきたい」としている。

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