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「世界遺産の価値ある」 富岡製糸場で文化庁長官
掲載日2010/10/06
近藤誠一文化庁長官は5日、上毛新聞社のインタビューに答え、旧官営富岡製糸場について「文明がヨーロッパからアジアに広がり始めたシンボルという意義もある。世界遺産の価値は十分にある」との認識を示した。(2面に一問一答)
世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」について、県が構成資産10カ所のうち、4カ所を除外して推薦書の作成を進める方針を決めたことは、「一般的に、すべての構成資産が単独でも価値を体現しているものを集めないと通らない」と評価した。
世界遺産への推薦時期に関しては明言を避け、「審査を行う国際記念物遺跡会議と世界遺産委員会のメンバーにその意義を分かってもらえるかだ」と指摘、推薦書の重要性を強調した。
近藤氏は国連教育科学文化機関(ユネスコ)日本政府代表部大使時代、石見銀山、平泉の世界遺産委員会での審議を経験。駐デンマーク大使だった今年2月、本県で開かれたシンポジウムに出席し、富岡製糸場を視察している。
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