上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
うれしそうに「まゆどら焼き」を食べる児童
富実高生 製糸場の価値知って 富岡小の児童と交流 創作紙芝居を披露
掲載日2010/07/11
富岡実業高の生徒と富岡小の児童の交流会が9日、同小学校で行われた。富実高生が世界遺産登録を目指す旧官営富岡製糸場を紹介するオリジナルの紙芝居を披露したほか、工女の食をイメージして開発した「まゆどら焼き」をプレゼント。製糸場の価値を小学生らに分かりやすく伝えた。
富実高側は草花部と家庭部で活動する3年生16人が訪問。富岡小は3年生が参加した。
紙芝居は繭の形をしたキャラクター「まゆじい」が、製糸場の成り立ちなどを「まゆみ」に教える内容。感情を込めてせりふを読む高校生の熱演に小学生も真剣に聞き入った。
紙芝居の後、桑の葉入りとシルクプロテイン入りの2種類のまゆどら焼きを試食した。同小の吉崎愛華さんは「おもちみたいで、あんこがいっぱい入っておいしかった」と笑顔。児童からは「作り方を教えて」「もっと食べたい」などの声も上がり好評だった。
紙芝居を作った富実高草花部の萩原雅人部長は「世界遺産について小さいころからいろいろ知ってもらいたかった。緊張したけどよくできた」と満足そうだった。
両校は7年前から春と秋の年2回、製糸場で花の植栽を行っている。今年は天候に恵まれず、春の植栽ができなかったことから、富実高側が今回の交流会開催を呼び掛けた。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------