上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
北川さん(左)とフリートークする前川さん(左から2人目)ら
長野・上田のプロジェクト 桐生のまちづくり見学 のこぎり屋根活用 情報収集や意見交換
掲載日2010/07/11
長野県上田市で蚕種に関係した資料や建造物を生かしたまちづくりを進めている蚕都(さんと)上田プロジェクトの事務局長らが9日、桐生市を訪問。のこぎり屋根を活用したまちづくりについて情報収集するとともに、地元関係者とのフリートークを行い、インターネット中継で桐生の地域遺産活用の取り組みなどを発信した。
同プロジェクトは、上田市の市民や大学、行政が連携して2008年7月に始まった。地域の歴史や文化を生かしたまちづくりに取り組んでいる。
今回は、他地域の活動を研究しようと「日本シルクロード探訪・交流」を企画。第1弾として桐生のまちづくりを見学した。のこぎり屋根工場跡を芸術家の工房やギャラリーとして活用する無鄰館館長の北川紘一郎さんとフリートークも行った。
訪れたのは、プロジェクト事務局長で長野大准教授の前川道博さんやプロジェクトメンバーでアンティークストッキング研究家の鴇田章さんら4人。
フリートークでは、北川さんが無鄰館を始めた考えや経緯を説明。古い建物の保存の難しさを指摘した上で「(同館は)芸術家がいて、訪ねてくるお客さんがいるというのは、お金で買えない環境」と、地域資源活用の重要性について述べた。また、前川さんは桐生について「古い建物を生かしたまちづくりをしている。昔からの時間や文化、個性を感じる」と話した。
フリートークは、編集して上田市のケーブルテレビでも放送予定。今後は上田市民にまちづくりの参考にしてもらうため、桐生の町並み見学ツアーも検討しているという。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------