上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ
大塚水産が商品化したシルクパウダー入りの海鮮押し寿司など
大塚水産が商品化したシルクパウダー入りの海鮮押し寿司など

菓子、押し寿司、空揚げ… シルク入り土産続々 世界遺産登録運動で富岡 商店主ら新商品開発
掲載日2010/06/9

旧官営富岡製糸場の世界遺産登録を目指す富岡市で、仲町まちなか交流館の完成を契機に「シルク入り」を売りにした新商品が相次ぎ誕生している。鉱泉せんべいにクリームをはさんだ菓子、海鮮押し寿司(ずし)にカレイの空揚げも。交流館運営にかかわる商店主らが名物の開発と町おこしへの思いを込めて商品化した。
交流館は観光バス駐車場内に市が3月に建設。商店主らが協同組合をつくって運営を受託し、物販施設も設けた。
「富岡イコール絹」との印象が定着していることに加え、健康に効果があるとの研究結果から、土産品として「シルク入り」の商品作りの機運が高まった。
菓子「富岡日記」を開発したのは、オフィス服やスーツなどを扱う第一繊維(寺田侑弘(ゆうこう)社長)。市の施設への運営参画を好機ととらえ、異業種参入を決めた。
ホワイトチョコレートのクリームにシルクパウダーを練り込んだ。口当たりがまろやかになり、甘さも増すという。観光客だけでなく、市民が手土産として訪問先に持っていけるような名物にしたいと意欲を見せている。
寿司と空揚げは、鮮魚店と居酒屋を営む大塚水産(大塚良仁社長)が考案。冷蔵施設のない交流館で販売するための新商品、押し寿司のすし飯にシルクパウダーを混ぜ込んだ。バスの中でも食べられるように一口大にカットしている。空揚げは同社の名物。油で揚げた後に振りかけるスパイスにパウダーを加えた。
いずれも味はほとんど変えず、「名物入りで、体にいい」という効果を狙った。交流館には出品していないが、だし巻き卵にもパウダーを加えて販売している。
大塚隆店長は「製糸場やシルクは全国区で通用する。名物でまちを元気にしたい」と話している。
交流館では、精肉店が開発した富岡シルクコロッケも販売されている。

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