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絹の風合いが楽しめる「つまみ画」の作品展
絹で表現花や風景 高崎の佐藤さん 「つまみ画」36点展示 前橋
掲載日2010/04/09
染めた薄絹を立体的に張り合わせて作る「つまみ画(え)」の作品展が23日まで、前橋市千代田町のしののめ信用金庫で開かれており、絹の風合いを生かした温かな作品が来場者の注目を集めている。
制作したのは高崎市中居町の佐藤けいさん(91)。佐藤さんは40年ほど前から趣味としてつまみ画や木目込み人形と、さまざまな手工芸品の制作に取り組んでいる。
つまみ画は、女性の髪飾りとして愛用された「つまみ細工」から派生した。明治後期につまみ細工の作者が絵画としての創作を試みて誕生。その後、裁縫学校や女学校の手芸科目に加えられ、広く普及したという。
作品展は、富岡製糸場をはじめ絹産業遺産群の世界遺産登録を目指して活動する伝道師で、長男の義久さんの勧めで開催した。会場には花や風景を表現した作品36点のほか、富岡製糸場と関連する遺産群を紹介するパネル展示も行われ、絹文化を総合的に紹介している。
佐藤さんは「忘れかけてきた絹のしなやかさ、風合いの素晴らしさを思い起こしてもらえればうれしい」と話している。
土曜、日曜は休み。
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