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「碓氷線の歴史的価値」と題して行われた萩原さんの記念講演
「碓氷線の歴史的価値」と題して行われた萩原さんの記念講演

郷土史家の萩原さん 碓氷線の価値語る 40年で記念講演 碓氷安中LC
掲載日2010/03/17

碓氷安中ライオンズクラブ(氷見実会長)の結成40周年式典が安中市安中の新島学園礼拝堂で行われ、関係者およそ300人が出席した。郷土史研究家の萩原豊彦さんが「碓氷線の歴史的価値」と題して記念講演。重要な輸出品だった生糸を運搬するため、横川・軽井沢間11キロ、標高差550メートルの難所を鉄路で結んだ経緯を語った。
 萩原さんは蒸気機関車がトンネルに入ると「登り窯状態」になり、運転士が窒息死する危険があったため、碓氷線が日本で最初に電化されたことや、「めがね橋」などの土木建築物に東京駅の駅舎よりはるかに多いレンガが使われ、デザインも優れていることなどを解説。
 富岡製糸場などとともに行われている世界遺産登録に向けた運動に触れ「世界遺産が現役である必要はない。運動を通じて絹産業遺産群の魅力が高まり、保存・再生・活用へ地域の力が結集することに価値がある」と強調した。

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